川崎営業所兼久地寮
リノベーション計画 - まえだTEQ・まえだパーク
営業所が地域の顔になる
「環境貢献」の場づくり
地域貢献・環境貢献をコンセプトに既存の建物及び外構をリノベーションし、敷地の一部を「まえだパーク」として一般公開。近隣住民が自由に使える憩いの場や緊急避難場所として整備。
メンバー
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- 山崎 琢也
- 西関東支店・
川崎営業所所長 2002年入社
21年目
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- 渡部 幸子
- 工事事業本部・設計部設計課 2004年入社
18年目
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- 牧 大次郎
- 工事事業本部・設計部設計課 2007年入社
15年目
ショールームであり
地域交流の場であること
- 山崎
- 川崎営業所の正面、現在公園の場所には老朽化した宿舎がありました。本計画では調査研究の上で、宿舎解体と川崎営業所を含む社員寮のリノベーションを実施。自主管理公園は『まえだパーク』と名付けられ、地域に開放。小・中学生が芝生広場で遊び、幼稚園児散歩の姿も。地域交流の場に生まれかわりました。
- 牧
- 設計担当として目指したのは、遊びながら環境を学べる地域の場であり、自社ショールームとしての役割を持たせること。例えば保水性に優れた舗装材〈御影石風ベアコートW〉を使用し、雨水活用の水循環システムを設置。ヒートアイランド現象の抑制や冠水対策などの防災機能を担うなど、地域で活用してもらう場です。
前田道路の外構設計の力が試される
- 牧
- 令和元年に会社から工事技術部(現・設計部)に打診がありました。当時、渡部さんはじめ8人の設計者が在籍。外構・ランドスケープ設計を得意としていたため、挑戦したいと思いました。まずは現況の課題を整理。同時に環境調査を行い、コンセプトの話し合い。“地域貢献・環境貢献”を軸とする会社の理念を具現化する設計へ。
- 渡部
- 自社敷地、自社工事ではありますが、法令順守のための行政協議は慎重さが必要です。川崎市の条例に該当する複数の部署に相談と説明のために何度も足を運び、漏れが無いことを確認しながら進めました。条例確認後はその内容を設計に反映させながら、申請書類を取りまとめ、工事のスケジュールに影響を与えないようスケジュール管理を行いました。また、社内での意思の疎通や近隣の方々への説明用に3Dのパースも同時に作成していました。
地域住民、行政からも
喜びの声
- 山崎
- 宿舎解体は令和2年5月開始で、改修工事は夏からスタート。自社技術を集約するという初めての試みでもあったプロジェクトでした。苦労したのはコロナ禍で工事が4か月遅れたこと。営業所の繁忙期と重なり、人や機材の手配は大変で、会社の連携力に救われました。工事は“段取り八分”と言われ、現場監督はいかに計画的に物事を進めるか段取りが大事です。
- 牧
- 今回は景観舗装やデザインに重きをおいた設計のため、山崎所長や関係者には苦労をおかけしました。素晴らしい仕上がりで令和3年4月に完成。川崎市をはじめ2つの賞を受賞できたのも、チーム力の賜物だと感じています。
公民連携で快適な
空間づくりを
- 山崎
- 改装後の社員寮も好評です。改装後は部屋を広く、デザイン性を重視するなど、快適な住環境の社員寮になりました。全国に100箇所以上ある当社営業所のほとんどに社員寮や協力会社の宿舎が併設されています。まだまだリノベ普及に時間がかかると思いますが、全国展開できれば宣伝効果としても期待できると思います。
- 牧
- 弊社の特徴に、各支店の独立採算性があげられます。営業所が地域の顔になる時代。本計画が地域に貢献できる拠点づくりのモデルケースになれたら。道路だけでなく、地域の素晴らしい空間をつくることができる会社です。
- 渡部
- 前田道路は、人が温かい会社。仕事を任される環境もいいと思います。
- 山崎
- 公民連携で公共サービスを行うPPP-PFIの取り組みも、始まっています。私は理工学部出身ですが施工に加えて、これからは牧さんや渡部さんのように造園やランドスケープを学んだ方の活躍の場が弊社でも増えると感じます。