
環境
理念・考え方
わたしたちは、『経営の理念』の精神にのっとり、環境問題を企業の社会的責務の中の重要な課題と認識し、『人と環境にやさしい道づくり』のスローガンのもと、環境への負荷を軽減し持続的発展が可能な社会を形成することに貢献すべく、環境への配慮を組み入れた事業活動を展開する。









エネルギー使用量削減の取り組み
これまで、エネルギー使用量の多い拠点から優先的に再生可能エネルギーへの切り替えを進めていましたが、2024年4月より、全拠点でRE100に対応したCO₂フリー電力を導入しました。また、重油代替え燃料として、関係会社の日本バイオフューエル が製造するバイオ重油の社内利用を開始しました。今後はバイオ 重油の社内利用拡大を中心に、燃料使用によるCO₂排出量の削 減を推進していきます。CO₂排出削減には、燃料使用量の管理が重要です。そのためアスファルト合材出荷数量にあわせた効率の良い運転方法の確 立、化石燃料に代わるバイオマス燃料の使用、高効率バーナーの 利用、インバーター制御による電気量削減機器の使用など、機械 設備の改善を行っています。今後も具体的な実施項目・目標等を 定め、環境リスクの低減に努めていきます

環境に配慮した舗装の実現
独自のマイクロフォームド技術を活用した環境性と作業性に優れたアスファルト合材
ecole(エコール)
マイクロフォームド技術によって、通常よりも低い温度で製造できるアスファルト混合物です。CO2排出量を削減するだけでなく、施工時の品質を担保する締固め度も向上します。
ecoleの特徴・効果
- 最大20%のCO2排出量を削減
- より強く、耐久性のある舗装を提供
- 早期交通開放が可能
- 作業環境改善(臭いの抑制、熱中症対策)

アスファルト合材と路盤材の低炭素化を実現させた、環境にやさしいアスファルト舗装
低炭素舗装

低炭素舗装とは
低炭素な技術によって製造された低炭素合材と、低炭素路盤材を使用したアスファルト舗装です。削減されたCO2排出量は、工事ごとにアクションレポートを発行し見える化されます。
低炭素合材のCO2削減方法
CO2フリー電力やCO2排出量の少ない燃料を使用するなど、従来の製造方法よりも製造過程においてCO2を削減。また、ecoleも併用することでさらなる効果が期待できます。

舗装と緑が共存できる街づくり
MDグリーンインフラ工法
樹脂製貯留構造体アクアプラ®で根系を誘導する良質な土壌空間を設け、街路部のみどりの健全な生育環境を形成し、舗装に囲まれた樹木の樹勢を維持・回復させることができます。

化学物質の管理
化学物質の管理·公表は、企業として環境負荷低減を図るための重要な責務と考えています。当社では、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」などにのっとり、「化学物質の排出及び移動量の届出制度(PRTR)」から、化学物質の把握、排出量の削減に努めています。約100カ所ある工場ごとに、製造時に発生する化学物質量を届け出るとともに、燃料使用量の削減やガス燃料への切り替えなどを通じて化学物質の削減に取り組んでいます。
また、化学物質およびそれらを含有する製品の性状や取り扱いに関する情報を記載した「安全データシート(SDS)」を作成し、必要に応じてステークホルダーに提供することでリスク管理に努めています。なお、貯蔵するアスファルトや乳剤のタンクには化学物質のラベル表示を行うとともに、主製品の安全データシートはホームページ上で開示しています。

生物多様性保全~小笠原環境教育プロジェクト~
2022年5月より開始した小笠原環境教育プロジェクトは、2024年で4回目の開催となる小笠原諸島での現地視察を通じて、将来技術者を目指す学生に向けて前田道路の環境技術を広く伝え、環境問題への意識を向上させる取り組みを推進しています。人と生物が共生できる道路インフラを社会に提供し続けるため、生物多様性とインフラの共生を産学で考えることを目的としています。
当プロジェクトは、2024年2月17日に品川区の「環境表彰式」にて、令和5年度「環境保全活動顕彰」の企業賞を受賞しました。
当社は、道路インフラと持続可能な地域づくりのため、生物多様性の保全に貢献できる次世代の技術者へ環境教育活動を実施しています。

